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過ぎ去った5月は聖母マリアの月だった…
スペイン各地、修道院などでは優雅で聖なる行事が夜半に執り行われたことだろう。
この裸体の女性は愛の悦びを描いたムンクの1894-95年頃の作品である。
一見する限り、魅惑的な魔性を感じさせる女性の像ではある。
洞穴なのか、壁龕みたいな凹みなのか良く分からないが、何となく野性味のある背景である。
ムンクはこの絵をとくに愛し「身をささげる女―聖母の痛みに満ちた美しさに包まれる」と
脚注をつけている。
マリア信仰は、西欧ではとくにスペインにおいて盛んになり、12-14世紀頃は一世を風靡し、
所謂聖母を守護にした「Santa María~」聖堂群が各地に建てられた。
この絵はどこにもロマネスク的な要素に行き着く形相を備えてはいない。
しかしやや見方を変えれば無限の母性愛、 深い慈悲、消え入るような哀しみなど、
聖母マリアの時代を超えた神の母としての崇高さが漂う抽象図像ではある。
手法こそ違うがいつの時代も神の母は魅力的である。
とくにムンクの場合は哀しみの底が見えない。
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一見する限り、魅惑的な魔性を感じさせる女性の像ではある。
洞穴なのか、壁龕みたいな凹みなのか良く分からないが、何となく野性味のある背景である。
ムンクはこの絵をとくに愛し「身をささげる女―聖母の痛みに満ちた美しさに包まれる」と
脚注をつけている。
マリア信仰は、西欧ではとくにスペインにおいて盛んになり、12-14世紀頃は一世を風靡し、
所謂聖母を守護にした「Santa María~」聖堂群が各地に建てられた。
この絵はどこにもロマネスク的な要素に行き着く形相を備えてはいない。
しかしやや見方を変えれば無限の母性愛、 深い慈悲、消え入るような哀しみなど、
聖母マリアの時代を超えた神の母としての崇高さが漂う抽象図像ではある。
手法こそ違うがいつの時代も神の母は魅力的である。
とくにムンクの場合は哀しみの底が見えない。
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