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写真 :Maltray de Ruestaの洗礼者聖ヨハネの壁画 (ハカ司教座美術館蔵)


 *先月に引き続き、スペイン・ロマネスク・アカデミー(日本)の提携先

  スペインのAmigos del Románicoから届いた、記念カレンダーから…(写真)



 崩壊してしまったMaltray de Ruesta教会由来の洗礼者聖ヨハネの壁画は12世紀中葉のものである。

 後陣の半球形天井に福音記者たちに守護された「全能の神イエス・キリストPantocrator」が、幾人かの天使たちに支持され6つの翼をもつ熾天使セラフィンに守護されている。

 目を見開き“聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな…”と繰り返し休むことなく唱えている。

 円筒形の後陣の下方に窓によって分離されているが、右方に七人の使徒たちを代表して一人の使徒がいる。

 左方には十字架刑の情景が展開しているが、かなり減耗している;しかし疑いもなくその人は誰か認識できる。

 洗礼者ヨハネである。