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勝峰昭著『イスパニア・ロマネスク美術』、『神の美術―
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(次回2024.03.02更新予定)
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マティルド王妃の刺繍 バイユー司教区美術館
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マティルド王妃の刺繍 バイユー司教区美術館
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本屋で過ごす時間は、
帰国後はそれらを翻訳する楽しみが待っている。
『Catedrales Románicas』-Catedrales de España―、Isabel Frontón Simón、Ediciones Jaguar
E,Javier Pérez Carrasco の序文より一部抜粋し邦訳します。
Catedrales y Monasterios románicas
Burdas generalizaciones han intentado establecer entre el estilo románico y el gótico la misma oposición que existe entre la cultura monástica y la urbana.
ロマネスク大聖堂と大修道院
極めて大雑把に概括的に云うならば、
往々にして前者は大修道院固有の美術だと見做されている。
議論の余地がないのは、
それはゴシック世界においても大同小異である。
いやその度合いがさらに大きいのは大聖堂の方かもしれない。
バラル・イ・アルテットの見解によれば、10世紀における建設や
ロマネスク大聖堂の不評の原因は、
一つの大聖堂を建設するには、
出たとこ勝負で人気取りの感覚とは程遠く、
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Los Complejos catedralicios
Los complejos catedralicios conformaron los conjuntos arquitectónicos más monumentales de la Edad Media peninsular, aunque sólo el de Santiago de Compostela llegó a tener unas dimensiones grandiosas.
複雑極まる大聖堂群
大聖堂群はイベリア半島の中世時代のもっとも記念的総合建築物と
ただサンティアゴ・デ・
しかしながら修道院によって違いはあるが、
最後に次のことを想起しておきたい。
中世時代においてあらゆる建物は、とくに彫刻物において、
極端な古臭い批判かもしれないが、
著名な歴史家J.Heersはこの点についてかなり辛辣で、
“今日的に見れば、
事実、造形的要素や生き生きとした色彩に優れ、
大聖堂は、
大聖堂は熱心な祈り、洗礼、ミサ、聖職務、
また往々にして巡礼の中心ともなり、年間を通じての主要な祭事、
しかも教育のための特筆すべき場所で,
忘却してならないのは、寺院就中大聖堂では長い年月に亘り、
ヨーロッパの田舎では17,18世紀には新しい劇などが創作され
しかしながら、
その理由はいたって単純である。
つまり宗教施設の内部は、信者の場所であり、
壁の内部でぶらぶらしたり、
また典礼歌の最中に世俗のメロディ―なども聞こえてきたりした。
神に関連する事柄に親しむと、あの頃の数世紀独特の特徴として、
J.ウイジンガが古典研究の中で指摘しているように、
( 翻訳:勝峰 昭 2017.09.23)
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この書籍に取り上げられている大聖堂の写真を以下3点紹介します。
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聖書と詩篇にしばしば登場するダビデ王、
中世においてはサンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂の銀細工の扉口の扶壁のこれが最も素晴らしい記念碑的表現だと言われています。
ダビデはその地位にふさわしく王冠を被り、豪華に着飾って玉座に座っています。
脚を交差するスタイルはトゥールーズのサン・セルナン教会の「獅子座と牡羊座」と同じで、その全体から強い王の権威が感じられます。
王はハープを弾き、プルサテリウム(チターに似た弦楽器)あるいはラベル(バイオリンの古形)
写真2 楽器 (”Mensaje Simbólico del Arte Medieval" Santiago Sebastián,1994より)
(参考)中世の楽器については、『神の美術ーイスパニア・ロマネスクの世界』(勝峰昭著、2011年、光陽出版社)〈神を崇めるためには音楽を!〉の項で詳述しています。
音楽の力によって悪の力を退治するかのように。
写真3 ダビデと楽師たち、ハカ大聖堂
中世における巡礼路の起点ハカ大聖堂に、楽器を手にするダビデ王の情景の柱頭があります。
1514年に消滅
楽師たちを随伴していて、立派な浮彫りとなっています。
ロマネスク美術では珍しく写実的であり生き生きとした表情をしています。
右側のプルトニウム奏者は曲の演奏を始める合図を受けようとしているのか、振り返っています。
最後に聖書から
写真4 ダビデと楽師たち、Worms聖書 (写真1、3、4は ”ROMÁNICO2" 2006より)
(勝峰昭執筆:2009年10月6日)
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これは、中世のキリスト教のクリスモンの一例です。
次のクリスモンにはSがあり、三位一体のクリスモンです。
小円卓のように形をしていて、信者の集まる場所を探し当てることにも役立ち、ギリシャやローマの壁に描かれた落書きの間に混じって存在するも
その変遷は単純で、
〈 ROMÁNICO 2 (2006)より 〉
a) X とI。
b) XとP、 キリストのギリシャ語表記の最初の二文字。
c) P はPater父そして横棒(-)は、十字架の横木のことで、
d) PとXは、決定的にクリスモンを作り上げる。
e) これまでの総括としてc)とd)が基本として合わせる。
f) 聖ヨハネの黙示録の言葉αとωがこれに加わる。**
ミラノ勅令(313)
El solis invictus romano(ローマの不敗の太陽)として決定的な形となり、
また祭式、墓場、
*象徴とは、「元来は符号の意。質的・
**ヨハネの黙示録22−13 「わたしはアルファであり、オメガである。最初の者にして、最後の者。初めであり、終わりである。」
こちらは少々変わったクリスモンを紹介します。
San Cipriano de ZAMORA (Juan Antonio Olañeta)
ロマネスク美術はこういった象徴が多用されていて、難解だという先入観をもたれる場合もありますが、反面とても知的で奥深く楽しい世界です。
(勝峰昭執筆:2009年8月10日)
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(次回2023.08.02更新予定)
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鎌倉時代の初期のころに活躍した運慶という彫刻師がいます。
その文中に次のような一文があります。
一部を要約しますと―
≪
運慶はその後、この祖父とは違い精緻な自然主義的(写実的)
この様式が鎌倉の武士たちの心を揺さぶったのでした。
仏像は尊厳が第一だ。
日常から離れて4日間友人の運転で奈良の仏像を訪ねました。
訪れたお寺は欲張って15か所にもなり
皆、
既述の清張の小編にある康朝の粗い仏像は平安中期頃のものと推察
孫の運慶は鎌倉初期が絶頂期だった人ですから、スペインにおいては盛期イスパニア・ロマネスク美術時代(12世紀中庸~末期頃)
西欧中世当時の彫刻物を刻んだ工匠や石工たちはどんな息吹を吐きながら石
ロマネスク美術それ自体は古いものの破壊でもありました。
平安時代といえども、荒々しい彫刻造形手法はめずらしく、
この意味でも、イスパニア・
ただ西欧のロマネスク彫刻の場合、キリスト教の制約があり、
イスパニアの「ロマネスク友の会」の機関誌2006年版『El Romanico』No.2に前々会長のJaime Cobrero氏が、ロマネスク彫刻修復師・工匠であるRodr
その後もこの工匠は、
写真は雑誌ROMANICO10より、急ぎ足で家に帰る石工イラスト
(勝峰 昭 執筆:2016年4月2日)
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